駆け出し社長は給与計算を経験してみると経営感覚が身につくかも?
会社をつくって社長になると細かな事務作業はしたくないという人が少なくないでしょう。
独立する人はバリバリの営業畑で生き残ってきた方が多いので
事務作業が苦手、細かい作業は嫌いというのは良く聞きます。
でも、社長になった以上多少の事務作業は避けられません。
記帳代行を税理士に頼むにしても資料はまとめないといけませんし
経営者である以上、最低限の決算書の読み方や経営判断は避けられません。
給与計算をすれば本当の「人件費」の感覚が身に着く
独立したばかりで社長だけ、あるいは従業員が1、2名の会社は
社長が給与計算をしてみてはどうでしょう。
自分で計算することで、次のようなことが勉強になります。
・額面金額と手取り金額の違い。
・社会保険料や所得税など控除される金額とその計算方法。
特に社会保険料は結構バカになりません。(概ね額面の15%程度あります。)
いずれ人を雇うつもりであれば存在を忘れてはいけません。
当然、従業員の手取り額は下がります。
(「手取りでいくら払うよ」なんて話して誘ったなら問題になります)
また同額の保険料を会社でも負担するので想定以上に人件費がかかってしまいます。
計算が難しいなら給与明細をみて、額面金額、控除項目の内容と金額、手取り額の関係を
把握するだけでもいいです。
「手取り=自由に使っていいお金」であることを理解する
社長は会社では自分がトップなので文句を言う人がいないので
会社のお金を自由に使えます。
ただ、自分が本当に自由に使えるお金と会社のお金を混同してしまいがちです。
自分が本当に自由に使えるお金とは、給与で受け取ったお金です。
一方で会社のお金を使ったらその分だけ会社に返さなければいけません。
会社と社長は(実際は)脳みそが同じでも、別々の存在です。
他人のお金を使ったら返さなければいけません。
シンプルで当たり前のことです。
このことを考えずに、会社のお金を湯水のごとく使うと
すぐにとんでもない事態になります。
会社のお金を使っても一切経費になりません。
すると会社は利益が出ていて決算で多額の納税が出たのに
会社にはお金が全然ない自体になります。
社長が使ったお金を返せばいいですが
勝手に会社のお金を使うような社長がすぐにお金を用意できるでしょうか。
まとめ
習うより慣れろです。
給与計算とは外注するのも経営判断としては良いですが
経営者として一度自分でやってみるのも経験としていいかもしれません。
最近はクラウド会計ソフトで低額の給与計算システムを提供しているので
知識がなくても自力で計算することも可能です。
【編集後記】
今日の暑さは異常でした。
最高気温が38度に達したようです。
日差しが暑いを通り越して痛かったです。
最近寝不足なのでいつまで続くのでしょうか・・・
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