サラリーマンの収入と所得ってどうちがうの?

サラリーマンの収入と所得ってどうちがうの?

税金を考えるときに収入と所得の違いは大きいですよ、という話です。

先日、お客さまと役員報酬をいくらにしようか話していて「収入330万超えると税金増えるんでしたっけ?」って聞かれました。これって「収入」じゃなくて「所得」なら正しいですが、そもそも収入と所得って何が違うか良くわかりませんよね。

収入と所得ってどうちがうの?

収入と所得の違いを聞かれたときに「収入=売上、所得=利益」のイメージで説明します。

収入:社会保険とか税金引かれる前の金額。
フリーランスなら売上金額ですし、給与なら額面金額です。
年収いくらか?って聞かれたらふつうは収入金額のことです。

所得:収入から様々な控除を引いた金額。
控除の代表として
・給与所得控除
・社会保険料控除
・扶養控除
などがあります。

つまり、収入>所得になります。

サラリーマンは所得≠手取額

サラリーマンに限らずアルバイトやパートでも会社から受け取った給与やボーナスは「給与所得」になります。

給与所得者の場合、収入から差し引く控除のなかで給与所得控除があります。
これは給与所得者だけができる控除です。
給与収入の金額に応じて控除額が決まるみなしの経費で給与が同じ人は、給与所得控除額も同じです。

実際の計算は国税庁のHPでも確認できます。
No.1410 給与所得控除

あくまでみなしであって支出を伴いません。
ですので、実際に出たお金と給与所得控除は一致しませんので手取額と所得も一致しません。

まとめ

フリーランスなど事業所得と違い、給与所得者の所得はお金の動きと一致しません。
それだけになのさら所得がいくらか分かりにくいです。
特に日本では年末調整をするため給与所得者が
自分が負担する社会保険料や税金を意識する場面が少ないです。
ローンの審査などで使う場面がありますのでせめて収入と所得の違いを
把握しておくと役に立つ場面があるはずです。