「税理士」というだけで信頼されるがその立場に甘んじない

仕事観

事業会社の財務総務をやっていると、税理士は比較的簡単に個人情報に触れられるんだなと実感します。それだけ「税理士」という肩書は恵まれているし、その立場に甘んじてはいけないと思っています。

社内の情報がもらえるとは限らない

私は事業会社で財務や経理の経験があります。
経理といいつつ、中小企業だったのでバックオフィスで括られて総務や人事、労務にも関わりました。財務経理をやりつつ、人事や総務として採用面接や入社手続きにも関わっています。そうすると部分的に色々な情報に触れることになります。

とはいえ、一従業員なので各従業員の個別の情報をすべて知ることができません。
たとえば、私の立場だと給与額を特定できる情報は見ることができませんでした。
それでも、仕事をしていると情報が欲しいという場面があります。
傷病手当金の申請をするために賃金台帳を見たい、とか賞与の社会保険会社負担分を未払処理したいので、(会社の合計じゃなくて)各自の報酬月額をみたい、とか。

でもそれらを知ることはできないので結局は、顧問税理士にお願いしたり暫定額で処理してかなり後になって金額が確定するとかしていました。

税理士は情報を得やすい

従業員でも同じ職場の人間の情報を得るのに苦労したり、取得できないこともあります。それに比べ、第三者である税理士は、比較的簡単に情報を得ることができます。
(他の士業の経験がないのでわかりませんが、士業は比較的お客様の情報が得やすいと思います。)

税理士が関与先の給与計算をしていればその会社の役員、従業員の方全員の家族構成やマイナンバー、年収を把握できます。また、関与先の売上や利益、株主構成はもちろん会社の定款や謄本、各種の契約書を見せてもらうこともあります。

事業会社に来る前に税理士業務をしていたときは、何の疑いもなく当然のようにもらっていました。税務処理をするために必要な資料や情報ですが今考えると機密情報を気軽にお願いして、簡単に見せてもらっていたなと実感します。

それだけ税理士事務所という立場のおかげで信頼されているということだと思います。
事業会社でバックオフィスをやって、やはり税理士は情報を得やすい立場なのだと感じます。

立場に甘んじない

士業は立場上、信頼されやすいし様々な情報を得やすい。
それにお客様からも業者扱いされることが少なく、「先生」扱いされて大切にされるので、比較的恵まれた環境です。それだけに立場に甘んじてはいけないと強く感じます。

公私ともにいろいろな士業の方に触れたり情報が入ってきます。
とても優秀でいながら誠実な対応で尊敬できる方がいる一方で、先日は、報酬をもらっているのに「忙しいからそちらで手続きお願いします」といって仕事を受けない士業の話をきいてびっくりしました。
この例は極端かもしれませんが、「先生」業を長くやっていると感覚がマヒしてくるのでしょうか。

こういう同業者(?)の話をきくと恵まれた環境に甘えず、まともな感覚をもってやるべきことは誠実に対応しなければと思います。事業会社に入社して、税理士側から見たお客様の立場をよい経験だと感じています。

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