独立前に悩んでいたことは意外と起こらない

独立前に悩んでいたことは意外と起こらない

独立に向けて色々と悩みはつきません。
悩んで独立を躊躇することもあるでしょう。
実際私も独立を躊躇しました。
まだ起きていないことを悩んでしまいますが、意外と起こらなかったりします。
私は独立前に次のことを悩んでいました。

お客さんが事務所に来たら

私は事務所を借りず、家の自宅の一室を事務所として使って開業しています。
家族がいますし、生活の拠点でもあります。
頻繁に仕事の関係者が出入りするのは適しません。

ですので、打ち合わせなどでお客さまが頻繁にくるようになったらどうしようと心配していました。

実際に結果、事務所に来たいというかたは今のところいません。
面談や打ち合わせなら最近はzoomですることが多いですし、近所なら私から伺うこともあります。

ひとり税理士のお客さま対応。自宅兼事務所ならどうするか?

 

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難しい案件、むずかしいお客さまがきたら

一人でやる以上、私の能力を遥かに超える案件は対応できません。
むずかしい案件、人が来たらどうしようと思っていました。

ですが、ひとりでやっている事務所にめちゃくちゃむずかしい案件はあまりきません。
むしろそんな難しい案件がひとりでやっている事務所に来るほうがレアかなと。

お客さまが増えれば、確率論でむずかしい案件もあるかもいるかもしれません。
某クラウド会計ソフトが進める「効率化してひとりで50件(100件?)」という方向性でいけば、
確率も上がるでしょう。
ただ、私はひとりで50件の方向性ではやっておらず。
ひとりで50件だと平均で毎月4件決算がある計算。
加えて毎月の対応もあるので、私には無理かなと。

 

資料保管のためのスペースが足りなくなったら

勤務時代やファイルの保管場所が必至

税理士として関与するとなると、色々な情報が必要になります。
会社なら謄本や定款、賃貸借契約書など。
個人のかたなら、生年月日やご住所、家族構成など。

これらの情報は必要に応じて確認するので保存しておく必要があります。

勤務時代は、お客さまごとにファイルがありました。
そこにあらゆる情報を紙にしてファイリングしていました。

お客さまの数だけファイルが必要になります。
拡大路線の事務所にいたときはお客さまが増えていくので、ファイルもどんどん増えていきました。
当初は余裕があった収納スペースもだんだんなくなっていきました。

前述のとおり、自宅の一室を使っており、そんなに広い部屋ではありません。
ファイルを収納する場所を確保できるか心配でした。

データ共有で保管場所の心配なし

ファイルの収納場所の心配はデータで保管することで、特に問題にはなりませんでした。
自社の資料を中心に一部紙で保管しており、わずかに収納場所も確保はしていますが、
ほとんどがデータでクラウド(Dropbox)に保存しています。

クラウドならオンライン環境さえあればどこでも資料を見られます。
(お客さまの情報をどこでも構わず見てはだめですが)
クラウドだとセキュリティーを気にするかたもいますが、むしろ紙より安全かと。
紙なら物理的に盗られるとどうしようありませんし。

 

食べていけなかったらどうしよう

「食べていけるか」「お客さま見つかるか」は独立に向けて一番の悩みだと思います。

独立に向けて独立している税理士さんの書籍やブログを読んで情報収集していました。
それでも不安が消えることはありませんでした。
食べていけるかの不安は独立したら消えることがないので、心配してもしょうがないな思います。

ほかの税理士さんの成功体験、失敗談などを知ることはできても、自分が全く同じ状況になるとは限りません。

参考にしながらも試行錯誤しながらやっていくしかないかなと。
それに契約してくれるかはお客さま次第なので、こればかりは悩んでも解決するものでもありません。

逆に考えれば、独立してもどうにか食べていければとりあえず御の字かなと。

幸い、私は独立時点で一定の収入がありました。
その後もお問い合わせやご紹介経由で契約いただけ、なんとか現在食べていける状態です。

独立すると不安定で不安になるのは当たり前。まだ起こっていないことまで考えすぎない。

独立後は食べていけなければ下請けでもアルバイトでもなんでもやればいいや!と思っていました。
日本にいる限り、最悪選ばなけなければ仕事はありますし。
そういう意味でも恵まれた環境、恵まれた国に生まれて本当に運が良かったと思います。